私は14年は小説を書いています。
今回は主人公について書きます。
小説を書く時にまず最初に決めないといけないもの。
それが主人公です。
主人公を作るにいたっては、
必ず主人公を一番に目立たせないといけません。
脇役が自己主張激しすぎて物語が支離滅裂になってはいけません。
作品自体を否定するわけではありませんが、
悪い例をあげると、とある某漫画がありまして、
主人公はものすごく影が薄いです。
というのも主人公以外に強い奴が多すぎて、しかも人気があったりします。
そのせいで主人公の出番が極端に削られてます。
本当にコイツが主人公なのか?
そう読者に思わせるような作りは絶対に避けましょう。
それとよく主人公が最強な小説がありますが、
これはかなり上級者向けなので、
小説書き始めたばかりの人は避けた方がいいです。
何故かというと主人公を最強にすると、
それ以上主人公が成長しないため、物語がふくらまないからです。
なにせ最強なので敵が現れてもすぐに倒してしまいますからね。
最初はそれでやっていけても、途中で行き詰まることが多いです。
よく主人公最強系の小説で、
更新が長く止まっているものが多いのはそのせいですね。
それに最強系主人公の悪い点として、
読者が共感しづらいというのもあります。
というのも現実世界に住む私達は色々な挫折を経験しています。
失恋したり、身内が死んだり、仕事が上手くいかなかったりします。
それなのに最強で女の子にもモテて、
何もかもが順調にいく主人公に共感出来るでしょうか。
共感出来ない人が圧倒的に多いんじゃないでしょうか。
それを避けるためにも最強系主人公を作るなら、
その能力に釣り合うぐらいの欠点か弱点を作った方がいいです。
何故かというと欠点や弱点があった方が、
読者が主人公に親しみを覚えやすくなるからです。
例えばドジでよくミスをしてしまうとか、
意外にぐーたらで私生活がだらしないとか、
女性に弱くてスケベとか、そういう性格的な欠点です。
それと同じで能力にも欠点を作るといいでしょう。
一定時間無敵になれるけど、その後24時間は能力が使用不可になるとか、
能力が満月に作用され、新月の日は使えなくなるとか、
攻撃魔法は得意でも回復魔法は使えないとか、
そういう能力的弱点を作ると面白いと思います。
まぁ最強でも能力的に成長の余地を残すのもいいでしょう。
ちなみに最強系主人公と同じく、
クール系や寡黙系の主人公も上級者向けです。
というのも主人公の気持ちが読者に伝わりにくいからです。
まぁ現実でもありがちですが、
物事の受け答えを何でもクールにすると、
暗い奴だなとか、冷たい奴だと思われるからです。
これ読者にも同じ事が当てはまります。
最強系主人公と同じく読者が共感しづらいのです。
ジャンプの打ち切り漫画でも主人公がクール系であることが多いです。
じゃあどうしたら読者が共感を持ってくれるかというと、
ここでも欠点や弱点を作るといいでしょう。
クズみたいな主人公でも意外に愛嬌があったり間抜けだったりすると、
読者は「あれ意外にコイツ可愛いかも」と思うからです。
クールだけどお化けは大の苦手だったり、
女の子と話すとすぐに赤くなったりするなど、
欠点があると読者は意外性を感じてキャラを好きになってくれるからです。
ここまで書きましたが、主人公は完璧最強にはしない方がいいです。
少しは成長の余地を残した方がいいです。
それよりも読者が見て応援できるようにすること。
読んでいてわくわく感があるかどうかということ。
長ったらしく書きましたが完璧な正解はないと思います。
何かしら引きつけるものを読者に抱かせることが、
主人公の本質かもしれません。