私は小林正観さんの本が好きです。
知らない方に正観さんの説明をすると、
正観さんは超能力とか人の潜在意識の研究をしている方で、
講演を年に300回もやっているすごい人です。
まぁ残念ながらもうお亡くなりになられているんですが、
そんな正観さんの元にある人が来ました。
「人に迷惑をかける生き方はしたくない。
自分も人に迷惑をかけない分、人に迷惑をかけて生きている人が許せない」
とその人は言いました。
「私は人に迷惑をかけていないが」という言葉の中には、
「私は誰の迷惑をかけずに自分の力で生きている。
正しく生きている」という意識があると正観さんは思いました。
そして次のことを言いました。
「人間はたくさんの物、人、動物に、
迷惑をかけながら生きているのではないでしょうか。
生きていくために米や麦を何万粒と殺し、
生涯に魚を何十匹、
牛や豚をまるごとで言うと何頭、何十頭食べてきたのか分からないのです。
「迷惑をかけないで生きるぞ」というのは一面では正しいことかもしれません。
しかしもう一歩進んで考えると、
「人間は他の存在物に対して迷惑をかけない」
というのはありえないことなのです。
迷惑をかけてないと思うことや、迷惑をかけずに生きていくことよりも、
迷惑をかけているのだから、
その自分を支えてくれている存在物に対して心から感謝をし、
感謝しながら生きていく方がずっと楽な生き方ではないでしょうか」
と正観さんは言いました。
考えさせられる言葉ですよね。
あなたも困った時に、迷惑がかかるかもと思わずに、
人の力を借りてみると案外上手くいくかもしれませんよ。
そう思う私でした。