私は中学3年と高校の3年間は不登校の生徒が通う学校に通いました。
この学校に通っている時は、父が亡くなり、姉が統合失調症を発症していました。
学校でもいじめられました。
だからその時の私は自分は何て不幸なんだと思っていました。
ところがその学校に通ってみると、
私のように特殊な事情を抱えた生徒がたくさんいました。
その学校に通う生徒は圧倒的に片親が多く、
いじめにもあった子も少なくありませんでした。
それを見て「ああ、不幸なのは自分だけじゃないんだな」と思いました。
人が不幸に浸っている時って、
不幸メガネをかけているんだとその時にわかりました。
そのメガネをかけるとあらゆる出来事が不幸に映るんですよね。
そして幸福そうな人を見ると、
「いいよな。あいつは幸せそうで」
「お前に私のことなんて分からない」
とひがんでしまうんですね。
でも同じ不幸な人を見るとまるでモノクロの景色の中で、
その人だけカラーに映るんですね。
そこで私は「ああ、不幸なのは自分だけじゃないんだ」と我に返りました。
そして思ったのは、
不幸でいると周りが自分を見下しているような気がするんですが、
実は私の方が相手を見下していたということに気が付きました。
不幸でいることで何か我慢しているような気分になるんですね。
だから「私は我慢してるんだからわがままを言ってもいい、
周りも私に合わせて当然」みたいに考えていたんだなと思います。
しかし私より不幸な人を見るとその考えは間違っていたことに気が付きました。
不幸に浸っている時はそのことになかなか気づけないものですがね。
あなたも不幸に感じることはあると思いますが、
実はあなた以上に不幸な人は世の中にはたくさんいます。
ですから不幸メガネをかけるより、感謝メガネをかけるといいかもしれません。